歴史
歴史をたどる、大人の讃岐探訪
寛永4年創業の琴平花壇の庭園内には三棟の数寄屋造り離れが佇み、全室離れだった開業当時の優雅な光景を今に引き継ぐ。伝統と歴史を感じる離れ客室に滞在し、かつて逗留した文豪たちに想いを馳せると、タイムスリップしたかのような錯覚すら覚える。悠久の時間が流れるこの地で歴史をたどる旅を始めよう。
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金刀比羅宮、そして
香川県の歴史に触れる
01.朝の金刀比羅宮を訪れる 朝の金刀比羅宮は静かな境内や、ほの暗い雰囲気がより一層の神秘さを感じる。御本宮まで785段の石段は思いのほか長く、宿でジョギングシューズを借りることができてよかった。その他にも貸出用にトレーニングウェアや杖も用意されている。
03.鞘橋を眺めながら琴平花壇の眼下に流れる金倉川に架かり、金刀比羅宮のお旅所での神事のみ用いられる鞘橋(さやばし)。木造・屋根付で全国でも珍しく、有形文化財に登録されている浮橋を横目に宿ともお別れ。
讃岐路探訪<歴史スポット>
金刀比羅宮(ことひらぐう)
琴平町 / 徒歩約40分(本宮まで)
香川県仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座する神社。こんぴらさんと呼ばれて親しまれており、金毘羅宮、まれに琴平宮とも書かれる。海の神、商売繁盛など万能の神として信仰をあつめます。
鞘橋(さやばし)
琴平町 / 徒歩約2分
全国的にも珍しい、屋根を持つアーチ型の木造橋。元禄元年頃建設されたと言われ、幾度も架け替え工事が行われ、明治38年に移築されてからは、主として神事用の橋としてのみ使用されています。
高灯篭
琴平町 / 徒歩約12分
1865年(慶応元年)に完成した、高さ27メートルの日本一高い灯籠で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。瀬戸内海を航海する船の指標として建てられ、船人がこんぴらさんを拝む目標灯となっていたと言われます。
旧金毘羅大芝居「金丸座」
琴平町 / 徒歩約10分
天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋。明治33年に「金丸座」と名づけられ、昭和45年に国の重要文化財として指定されました。この時、名称が旧金毘羅大芝居となりました。
※見学は有料となります。
善通寺
善通寺市 / 車約15分
善通寺市にある寺院で、真言宗善通寺派総本山。本尊は薬師如来。四国遍路の第七十五番、真言宗十八本山一番札所。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられています。
丸亀城
丸亀市 / 車約25分
日本一の高さの石垣を有する「石垣の名城」として有名です。生駒親正がその子、一正と共に慶長二年から五年がかりで築いた、自然の小山を利用した平山城で、築城400年を超えた今でも独自の様式美を残しています。
栗林公園
高松市 / 車約45分
400年近い歴史を誇る江戸初期の回遊式大名庭園で、国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中では最大の広さ。6つの池と13の築山を配した名園は、趣ある情景を楽しむことができます。
高松城跡(玉藻公園)
高松市 / 車約50分
国の史跡に指定されている高松城は、別名玉藻城と呼ばれ、高松城周辺の海域が玉藻の浦と呼ばれていたことに由来すると言われます。現在は、三重櫓や門など一部の建物と一部の石垣、堀が現存し、城跡は「玉藻公園」として整備されています。
津嶋神社
観音寺市 / 車約30分
宝永3年(1706年)に本殿が造営されたと伝えられる子供の健康や成長を祈願する神社。本殿がある津島と対岸とは約250m離れており、普段は通行できませんが、夏季大祭のある毎年8月4日と5日の二日間だけ、橋が架けられ渡ることができます。
大窪寺(おおくぼじ)
さぬき市 / 車約1時間10分
香川県にある23霊場の1つで四国八十八ヶ所巡りでは88番札所となる大窪寺。秋にはお遍路さんだけでなく、銀杏や紅葉で彩られる景色の美しさを求めて訪れる人々でも賑わいます。