第三十回記念「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

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今春も旧金毘羅大芝居(金丸座)でこんぴら歌舞伎が開催されます。
期間は4月5日から20日までの16日間で、午前・午後の2部制の計32
公演が開催されることになりました。
こんぴら歌舞伎は今年で30回目という節目を迎え、この記念の公演を
『新たなこんぴら元年』として一度原点に返り、そして次は50回目の
公演を目指す為に歌舞伎俳優たちもフレッシュな顔ぶれが並びました。
3年ぶり4度目の公演で初めて座頭になる市川染五郎さんや市川高麗蔵
さんの高麗蔵一門をはじめ、尾上松也さんら次世代を担う総勢約130
名の演者たちが出演します。

演題は第一部が歌舞伎の三大名作とされている『菅原伝授手習鑑』、
第二部が浄瑠璃の『女殺油地獄』です。

『菅原伝授手習鑑』は「加茂堤」「車引」「寺子屋」の3つのストー
リーで平安時代の菅原道真の失脚事件(昌泰の変)後、舎人である
桜丸・梅王丸・松王丸の3つ子を中心に道真の周囲の人々の生き様を
描いています。
※舎人(とねり)…皇族や貴族に仕え、警備や雑用などに従事していた者。

『女殺油地獄』は江戸の元禄時代に芭蕉・西鶴と共に三大作家の1人と
される近松門左衛門が脚本した物語で、お金に困った油屋の息子が
同業の女房のお吉を殺してお金を奪うというストーリーになります。
そのタイトルのとおり、油屋での殺しの場面は凄まじく、生々しい
人間の感情を見事に表現しています。

宜しければ、四国こんぴら歌舞伎大芝居の公式HPもご覧くださいませ。
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